アメリカ大陸横断 6400kmの旅 Day3  フラッグスタッフ~ギャラップ  2018年6月20日

前日のフラッグスタッフからモニュメントバレーを経由して600kmくらい走行。

運転もだいぶ馴染んできた。

それでもウインカーを出そうとすると、ワイパーを作動させてしまうのは仕方がない。

そして交差点の右左折の気持ち悪い感覚はまだ拭えない。

標識に関しても、訳のわからない標識を見るケースがあったが、英語を読んで解釈する隙もなく、そのまま通行した。

もしかしたら若干の交通違反をしていたかもしれない。。

とにかく安全運転を心がけて、今日も長距離運転をスタートさせた。

前日の目的地のフラッグスタッフから、モニュメントバレーは北東に向けて300km弱。

そこから南東に向けて300km弱走らせ、今日の最終目的地のギャラップへと向かう。

600kmといえども、日本で600kmを走行するのとは全く違い、道路も広く開放的でとても走りやすく、あまり疲れない。

自然とスピードも出てしまう。

ただ不意に時差ボケのような睡魔に襲われる。日本とは半日ほどの時差があるから仕方ない。

このあたり一体は、乾燥した砂漠地帯だ。

車を走らせても窓から見える景色は、どこまでいっても赤褐色の景色がただただ広がるだけ。

3時間ほど車を走らせると、モニュメントバレーに到着した。

車に乗ったまま赤褐色の巨大な岩を眺めることができる。

気の遠くなるほどの時間が作り上げた作品は、あまりにも巨大で凛としていた。

2億7千万年前の地層が、風化や浸食によって形成された状態。

悠久の時間のほんの一瞬を垣間見た。

人間の一生と比べると、まばたきにも満たない刹那。

天文学的な悠久の時間の中で、同じ場所に存在し、月が登り、風が吹き、少しづつ身を削って、やがて全てをさらわれていく。

それは、数千年、数万年先のこと。

そう思うと人間の一生の80年とは、どれほどの時間か。

乱暴な比較をすると、人間の一生とはなんとも一瞬かと思ってしまう。

モニュメントバレーを後にして、向かうは本日の目的地ギャラップ。

1881年に鉄道が敷かれたのを機に街として設立され、その後1926年にはルート66が開通し、

その沿線にはモーテルやレストランなどのビジネスが盛んになった。

現在はルート66に変わる幹線道路が通っているため、過去の栄光になってしまった町の雰囲気ではあるが、その頃の古き良き時代の面影は、街のあちこちで感じることができる。

近くを通ると写真に収めたくなる街並みだ。

乾燥した街でサラッとしたアメリカのビールを飲んで、この日を旅を締めくくる。

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